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この物語は「40代で未婚の男性が4年後に結婚する確率は3%(所説アリ)」というこの絶望的な数字を打破するべく、「ウルトラマンジード」の星雲荘の仲間たちのように、運命をひっくり返そうと抗い続ける、冴えない40代半ばの男の物語・・・
・・・なーんて書いてますけど、要は結婚し損ねているオッサンがバタバタしている話です。(笑)
前回の話を読まれる方は⇨コチラ
婚活アプリで知り合った方と、2日目で急遽会うことになって戸惑うヘル兄R。
あまりにも早く、そして突拍子もない展開の速さに少し戸惑う。
そして、そのあまりにもスムーズに進行する展開に、詐欺や美人局などの疑いをどうしても取り除くことが出来なかったヘル兄Rは、まさかの時のために腹部にホビージャパンを仕込み、ポケットには護身用のエアサロンパス(防犯スプレーの代わり)、そして車のハッチバックには暴漢に襲われて追い詰められた時の最終決戦兵器「オヤジのスコップ」を携えて、待ち合わせ場所に向かう。ww
しかし、今思うと待ち合わせの場所の駐車場は意外と広い。
メッセージで車を確認して、コンビニの駐車場に着くと、メッセージ通りの車種と色の車があった。
その車の横に三代目流星号を横付けする。
三代目流星号の窓越しにその車の中をのぞくと・・・
いないッッ!!
どこだッ!
どこに消えたッッ!!
しかし慌ててはいけない、そのままその車内を確認する。
どうやら誰も隠れていないようだ。ww
三代目流星号から車外へと出た私は、オヤジのスコップが格納してあるハッチバック周辺に移動しようとしたその時・・・
「こんばんは。」
後ろから女性の声がして振り返る。
そこには・・・
なんかシュッとしていて仕事が出来そうな、スマートな感じの女性が立っていた。
しかも、個人的には結構ストライクな容姿の方。
(#^.^#)
女性「どうですか?私を見てみて。」
正直、可愛いと思っていたのだが、詐欺を警戒してテンパっていたのか?何故か・・・
私「美人局と疑ってしまう程のビジュアルで、イイと思います。」
と答える。ww
我ながら失礼な返し方をした・・・と思ったら・・・
女性「失礼ね~、それってほめてるの?ww。」
良かった怒られなくて。(ホントだよww)
その後その女性から5~6件ほど質問を受ける。
以前付き合っていた人とはどんな別れ方をしたのか?
結婚がなんで今まで出来ていないのか?
自分の事を詐欺とか美人局とか思ってなかったか?
etc・・・
なんて質問をされていると・・・
アレ・・・?
何か見覚えのある人影が視線のはるか先を、何故か走りながら行ったり来たりしている・・・
あれは・・・
キャプテン・アナさんだッ!!
確かに彼がジョギングしている時間帯ではあるが、なんだあの短距離の往復は?
ぐるぐる回っている様にしか見えない!!
私たちの存在に気付いているのか?それとも気付いていないのか?
そういえば、この場所はアナさん宅の真ん前、私としたことが場所の選定をミスったな・・・。
お陰で会話に集中出来ん!!
なんて思ったら・・・
女性「じゃあ今日は帰ります、顔見たかっただけなんで。」
LINEの連絡先を交換して女性は帰っていきました。
その間際・・・
女性「でもよかった、フツーのおっさんで。」
私「ナ、ナヌ!?」(゚Д゚;)
どうやら女性側も「ホントに汚いオタクなおっさんが来たらどうしよう」と内心思っていたらしい。
警戒していたのはお互い様のようだ。
とりあえず、ホビージャパンとエアサロンパスとスコップの出番がなくて済んだ。
・・・ってか、今考えると警戒しすぎだよね。ww
(この3種の装備、ネタではなくホントに準備してました。)
女性が帰ったあと・・・
「やあ!!」
と、あいさつしながらアナさんがやってきた。
『アナさん・・・今の見てたのかな・・・?』
と、ちょっとだけ、気になるヘル兄Rでした。
つづく。
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