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この物語は「40代で未婚の男性が4年後に結婚する確率は3%(所説アリ)」というこの絶望的な数字を打破するべく、「ウルトラマンジード」の星雲荘の仲間たちのように、運命をひっくり返そうと抗い続ける、冴えない40代男の物語
・・・なーんて書いてますけど、要は結婚し損ねているオッサンがバタバタしている話です。(笑)
前回の話を読まれる方はコチラ。
あら、これはどがん話やろか?最初から読んでみゅうかね?って方は⇨コチラ。
エルザさんと12年ぶりの再会を果たしたヘル兄R
目的地に到着。
場所は県央地区の某湖畔
写真の通りいい天気なのだが、人気は少ない。
とりあえず歩きながら話すことにしたのだが・・・
この日は確か、長崎県の近くを台風が通過した翌々日くらいで・・・
写真には撮ってないんだけれど、遊歩道は落ち葉や枝だらけ。w
(;’∀’)
施設スタッフの方々が急ピッチで掃除をされてました。
そんな雰囲気があるような?ないような?的な雰囲気の中を歩く二人。
お互い言葉も少なく、枝を踏んだ時の「パキパキ」って音や落ち葉を踏んだ「シャリシャリ」って音が妙に耳に就く。
『パキパキって「進撃の巨人」の巨人が人を食べてる時の音みたいだな・・・』
なんて、全く関係ない事を思いながら進んでいく私。
緊張のあまり変な事を考えて現実逃避でもしてるのか?私は?w
エルザさんはどんなことを思ってるだろうか・・・
『コイツ、なんも喋らんな・・・なんか喋れよッッ!!』
なんて思ってないだろうか?
・・・ってか、そんな心配をするくらいならなんか喋れよ。w
二人とも口にはマスク。
そしてソーシャルディスタンス。
なんとなくぎこちない距離を保ちながら、ほぼ無言の二人は歩き進んでいく。
途中でドリンクの自販機を見つけ、ちょっと飲み物を買いたくて「なんか飲む?」と尋ねるも「ううん、大丈夫。」とエルザさん。
なので、飲み物はスルー。
途中で橋梁が見えて来た。
この辺りは先に掃除がしてあったようで、台風によるゴミは殆どない。
渡って向こう岸に向かう。
しばらく歩くと屋根付きのベンチがあってそこに座る事に。
座ったらというか、腰を据えたら落ち着いたのか、お互い色々と話し始めた。
12年前から今までどうだったか?とか、お互いの近況の話や、コロナ禍の事とか。
お互いLINEでやり取りしている時にそのあたりは伝えているのに、改めて面と向かって話すと色んなことを感じられるから不思議である。
目とか表情とか話し方とか。
やはり、会って見なければその人の事はわからないものですね。
時折、ウォーキングをしている老夫婦や家族連れが、目の前の遊歩道を通過していく。
みんなには私たちはどのように見えるのかな?なんて時折思う。w
時折風が吹く。
Tシャツ姿の私に「寒くない?」と時折尋ねるエルザさん。
そういえば、エルザさんは私に優しかった。
1回しか会ったことがない私をずっと気掛けてくれていたようだし、その後の私の事をずっと(おそらくは結婚するまで)気掛けてくれていた。
そんなエルザさんも結婚して二児の母。
その表情や仕草からはなんというか、以前とは違うやさしさの様の物が感じられる気がする。
正午を告げるチャイムが鳴る。
そういえばエルザさんに会ってから何も口にしていなくて、本格的にのどが渇いてきた。
しかしそれはエルザさんも同じではなかろうか?
私はエルザさんに「喉乾かない?」と尋ねるとが、エルザさんは手持ちのバックを指さして「大丈夫、水筒も持ってきてるし」と話す。
そのバッグは少し大きめで私は『何が入ってるのかな?』なんて思ったりもしたが、そのバッグからは水筒は出てこない。
・・・出来れば1杯でいいから貰いたいのだけど・・・「飲みます?」とか言ってくれんかのう・・・w
(;’∀’)
しかし、何故か水筒の出番がないままに1時間以上経過。w
しかし色々と話をすることが出来た。
(;’∀’)
そうこうしているうちに、エルザさんは家に帰る時間が近づいてきたので、待ち合わせ場所へ移動する事にした。
話すことにやっとお互い慣れて来たところでエルザさんは・・・
私に何故パートナーが出来ないのか?
・・・ってところに踏み込んできた。w
・・・やはり、そこに来るのか・・・。w
(;’∀’)
エルザさんは「なんで相手が出来ないのかな?私は別にヘル兄さんの事は嫌じゃなかったし、実際に今日再会したけど、その印象は変わらない。」
・・・と言ってくれた。
私も「私もあなたには同じ印象だった、今でもそれは変わらない。」と返す。
待ち合わせ場所に到着して、そそくさと別れを告げて解散。
私は空腹でたまらなかったので、待ち合わせ場所に隣接している食道に駆け込んで、定食を注文。
するとエルザさんからLINEが入る。
「ごめんなさい、ホントは弁当を作って持ってきてたんだけど、なかなか言い出せなかった。」
えー!?言ってくれれば良かったのに、食べたかったなー、弁当ッ!!
Σ( ̄□ ̄|||)
どんだけ緊張してたんだ。w
・・・って、私もじゃないか。
お互いの緊張をほぐすことが出来なかったのでこうなったから、私にも責任はある。
そして、言えなかった事はもう一つあったらしく、それは・・・
「あともう一つ、ゴメンナサイ。ホントは今日あなたに紹介したい女性の友人がいて、今度会って見ない?って話しようかと思ったんだけど、緊張してて・・・。」
えー!?
Σ( ̄□ ̄|||)
前言撤回だ。w
どんだけ緊張してんだ!?
・・・って私も悪いか。w
私も功夫が足りん・・・。
今後のスケジュールとかは、追って連絡することになった。
そして翌日。
私はその日出勤してて、その日は現場に担当エリアは違うけど、女性のスタッフが異動してきた。
顔合わせして、挨拶を交わす。
そして夕方頃の事。
その人はどうやら仕事を終えたようで、帰ろうとしていた。
「おつかれさまでしたー」と声を掛けると、ちょっとだけ目が合う。
すると、その方は私に近づいて来て・・・
「ねえ、LINE教えてよ。」
この一言で、現場の時が少しだけ止まったように、同僚の動きがこっちを向いたままみんな止まる。w
この人は「世界」のスタンドでも持ってるのか?w
なっ?な、な、なんなん!?
(@ ̄□ ̄@;)!!
つづく。
つづきを読まれる方は⇨コチラ
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